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小学生・中学生・高校生に大切なこと

高校生までのお口豆知識
  中学生、高校生の50%以上は歯肉炎です
  永久歯の数が少ない子が増えています
  「みにくいアヒルの子期」を知っていますか?
 

高校生までの時期に大切なこと
  歯の交換期が「一生虫歯ゼロ」の最大のチャンス!
  「学校検診で虫歯なし」なら安心?
  

小学生・中学生・高校生のお口豆知識

小学生、中学生、高校生の50%以上は歯肉炎です

歯肉の病気・・というと、大人の病気のように思われがちですが、歯肉が赤く腫れて血が出やすくなっていたり、歯と歯肉の境の「ポケット」とよばれる溝が4ミリ以上ある歯肉炎の子どもが増えています。
2005年の歯科疾患実態調査では、小学生の約50%、中学生、高校生の約65%が歯肉が病的な状態であると結果が出ました。
普段からお口が開いていて口で息をする癖のある子は、歯肉が乾燥することから歯肉炎になりやすくなります。なるべく鼻で呼吸をするように心がけましょう。
歯肉炎は歯肉の状態が悪くなるだけでなく、口臭の原因にもなります。
この時期の歯肉炎は毎日の適切なクリーニングですぐに改善することができますので、毎日の歯ブラシとフロスを習慣にしましょう。特にフロスをしっかりすることが効果的です。
定期的に歯医者さんに行って、プロのクリーニングをしてもらうこともおすすめです。

永久歯の数が少ない子が増えています

親知らず以外に28本あるはずの永久歯のうち、1本以上の歯がもともとない「先天欠如」の子が10人に1人いることが日本小児歯科学会の調査でわかりました。
乳歯は普通に生えていても、その下の永久歯がない場合も多く、その場合はできるだけ長く乳歯を残すために適切な管理が必要になります。永久歯の数が6本以上足りない場合には、矯正治療も保険で受けることができますので、将来の咬みあわせのためにも早めに小児歯科や矯正科で診てもらうことが大切です。
虫歯がなくても小学校低学年のうちに歯医者さんに行って、乳歯の下に永久歯があるかどうか?確認してもらうことをおすすめします。

「みにくいアヒルの子期」を知っていますか?

小学校2年生くらいになると、上の前歯が生え変わりの時期になります。
乳歯よりもずっと大きい前歯が生えてきて、急に顔の印象が変わる頃です。
やっと生えてきた大人の前歯・・・でもなんだか曲がっているかも!?
上の前歯が八の字型に生えてきて、真ん中の隙間がすごく開いています、と心配されるママやパパが多いのですが、この時期の前歯は八の字型に生えてくるのが普通です。
前から2番目の歯が出てくるころにちょっと隙間が狭くなって、3番目や4番目が生える頃にようやく隙間が閉じてくるので、「一時的にちょっと見た目が気になる時期」ということで「みにくいアヒルの子期」と呼ばれます。
ただし、上の前歯の歯と歯の間に、「過剰歯」という余分な歯が挟まって埋まっていることがあって、この場合はこの過剰歯を抜いてもらわないと隙間が閉じることはありません。心配がありましたら、歯医者さんでレントゲンを撮ってもらいましょう。

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高校生までの時期に大切なこと

歯の交換期が「一生虫歯ゼロ」の最大のチャンス!

6歳ころから12歳ころにかけて、乳歯が抜けて永久歯がどんどん生えてきます。
歯は、生えてから2年以内が最も虫歯になりやすい時期です。
つまり、この時期に新しく生えてきた歯を虫歯にしなければ、「一生虫歯ゼロ」を達成することもできるのです。
大人になっても虫歯と縁の切れない人と、虫歯が1本もなくて時々お掃除に通うだけの人。一生のうちで歯にかける労力とお金の差は歴然です。
歯が次々生え変わっていく時期は、この分かれ道を決める重要な時期ですので、定期的に歯医者さんに通って、「一生虫歯ゼロ」の土台を作りましょう。

「学校検診で虫歯なし」なら安心?

1年に1回、学校歯科検診が行われています。
この結果で「虫歯なし」だったから・・・と何年も歯医者さんに行っていないという子も多いのが現状ですが、学校歯科検診では発見できない、発見しづらいことがあります。
学校検診はお口の中を歯医者さんが覗くだけですので、まだ生えてきていない歯についてはほとんどわかりません。
永久歯の本数が足りなかったり、乳歯の虫歯やケガ、そのほかの様々な原因で永久歯が顎の中で横に曲がってしまっていたりすることがありますが、このような異常は学校検診ではわかりません。顎の中の永久歯の位置の異常は、早く発見できれば簡単に治すことができることも多いのですが、進行してしまうと永久歯がダメになってしまうこともあります。また、永久歯の数が少ない場合には、早期から特別な管理が必要になることもあります。
歯と歯の間にできた虫歯も、学校検診ではなかなか発見されません。
「ずっと学校検診で『虫歯なし』だったのにある日歯が痛くなりました。」 と歯医者さんに来たときには、歯と歯の間にできた虫歯が神経まで進行してしまっていることも残念ながらとてもよくあることです。
学校検診で「虫歯なし」と言われても、半年から1年に1回は歯医者さんに行って、必要であればレントゲンを撮ってもらって、生える前の永久歯の位置や、歯と歯の間の虫歯をチェックしてもらいましょう。

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