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歯のケガ

子供が歯をケガしたとき、初期の対応がその後の歯の状態に大きく関わります。 お家での適切な対応方法を覚えておいてください。
歯のケガは、その時はなんともなくても、長い時間がたってから歯の根や神経に症状が出てくる場合があります。ケガをしてから最初の1年は特に症状の出やすい時期です。
また、乳歯の場合は、小さな頃のケガでも永久歯への生え代わりに影響することがありますので、 生え代わりまで定期的に歯科医院でチェックしてもらうことをお勧めします。
歯をケガしたときは出血がおこりやすいため、お口にばかり気をとられがちですが、すぐ近くにある頭や目をぶつけていないか?をまず確認し、心配であれば先に医科を受診しましょう。

歯をぶつけた時

ぶつけた直後はなんともなくても、後から痛みなどの症状が出てくる場合があります。
できれば当日中に歯科医院を受診してください。
歯と歯肉の境から血が出ている場合には、歯を固定したほうがよい場合があります。
ひびが入っている場合は、小さなものでもそこから感染をおこすことがありますので、コーティングが必要です。

歯が折れた時

破片があれば乾燥させないように水の中に入れて早めに歯科医院を受診してください。
神経が出てしまっている場合には、感染が起こる前に処置する必要があります。

歯が歯肉の中に埋まってしまった場合

歯が抜けてなくなってしまったと思っても、歯肉の中に埋まっている場合があります。
乳歯か永久歯か?埋まった場所はどこか?によって治療法が変わってきます。
乳歯の場合は何もしなくてもまた生えてくる場合がありますが、埋まっている位置によっては永久歯に影響を与えますので、早急な処置が必要になることがあります。

歯の位置がずれてしまった場合

歯を元の位置に戻して固定する必要があります(乳歯の場合は戻さない場合もあります)。
時間が経つほど戻すのが難しくなりますので、早めに歯科医院を受診してください。
抜けそうになっているときは飲み込まないように注意しましょう。
元の歯の位置がわかる写真などがあると戻す時の参考になります。

歯が根っこごと抜けてしまった場合(←もっとも緊急です!)

抜けた歯を持って急いで歯科医院を受診してください。元に戻せる場合があります。
抜けた歯は乾燥させないようにして、できれば牛乳の中(半日以内)、なければラップにくるんで(1時間以内)持ってきてください。
どちらもない場合は唾液に浸しても構いませんが、その後感染をおこす可能性がやや高くなることが知られています。
学校などには、抜けた歯専用の「歯の保存液」が置いてある場合がありますので、先生に聞いてみましょう。
根の周りの細胞が重要なので、汚れていても水で洗ったり布でふいたりしないで、できるだけ根に触らないことが大切です。
乳歯の場合は、顎の中に永久歯の卵がありますので、元に戻さないことが一般的です。

歯ブラシ事故に注意!

子供が歩きながら歯磨きをするのは大変危険です。
転んだ拍子に歯ブラシが喉や頬に突き刺さる事故が毎年全国でたくさん起きています。
小さなお子さんが歯磨きをしているときには必ず見ていてあげてください。
子供は大人のマネをしますので、大人も子供の前で「歯ブラシを口にくわえたまま歩く」ことを絶対にしないでください。
悲惨な事故がゼロになることを願っています。

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